2/24/2007

いわゆるTrack Glueについて

Clement Red Track Cementの在庫をお持ちの方、どこかで見かけた方、使ったことのある方、情報頂けますと幸いです。多分、↓の左側のような見た目のやつだと思います。
写真はhttp://www.yellowjersey.org/tubstuff.htmlより。
買い占めたのは...BTRでおなじみのあの方?やっぱりセラックは面倒だったと...

PEで十分です

HR使うくらいなら、RPE(体感強度)の方がまだまし...本当か?
Focusing on heart rate for effort feedback

でも、この研究は面白いかも。mapei sports serviceっていろいろやってるんだな。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?cmd=Retrieve&db=pubmed&dopt=Abstract&list_uids=15179175

例のHigh-performance Cyclingの、Achtenの書いた節には、Orthostatic test(*1)によってリカバリー度合いをモニタする方法が載っている。コー本にも、似たようなことが書いてあった。そういう用途には、HRも有用なのかもしれない。でも、このテスト、普通の人は毎日はできんような...

*1 起立テスト? 10分間安静ののち、起立。15、90、120秒後のHRを取る。これを毎日決まった時間に行う。

ちなみに、High-performance Cyclingの同じ節には、HRに影響を与える要因と、その大きさ(!)が具体的に列挙されていた。これらの変動の多くは、体のコア温度の変化に依存しているらしい。具体的な影響要因と影響度合いは以下の通りだと言う。
  • 日々の変動: 2-6bpm
  • Cardiac Drift (トレーニングセッション中の時間的変動): 5-25bpm
  • 気温の低さ: 10-30bpm
  • 気温の高さ: 10-30bpm
  • 脱水: 2-7%
  • バイクポジション: 2-5bpm
実際問題、どの要因によってどれだけHRが変化したのか良く分からないのがつらいところ。

ラボ内環境だったら気温や脱水は管理できるし、Cardiac Drift もある程度予想できるのだろうから、HRを何かのフィードバックに使うことも分からなくない。しかし、一般人が屋外で測定したHRが、PEに比べてどれだけ有効なものだろうか。

PEで十分、というか、HRよりPEの方が良いのではないか。よくできたPEのスケール、その記録は前提として。

Aero helmet?

エアロヘルメットはマスドレースで使用できるか? 皆さん、考えることは同じですね...
http://biketechreview.com/phpBB2/viewtopic.php?t=896&postdays=0&postorder=asc&highlight=helmet&start=0
まぁ、日本のヒルクライムなら、単に「ヘルメット着用」としか書いてないからなんでもいいんだろうけど。

下記が、国内レースでよく適用されている、JCF規則の関連箇所。
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第3章 競技者の装備
第8条 (装備)
競技者の基本的装備については,UCI規則に準じ,以下のとおりとする.
4. ロード・レースにおいても,競技・練習において本連盟公認のヘルメット
  の着用を義務付ける.
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そして、「本連盟公認のヘルメット」の一覧がこれらしい。
http://www.jcf.or.jp/jp2/helmet/index.html
エアロヘルメットは、JCF規則に従うレースでは無理っぽい。
しかしTTヘルメットでも、ルディーのサイトンしか許可されてないんだ?


では、JCF規則外、ヘルメットを着用しさえすればよいレースなら?
なるべく軽い方がいいよな。それに、あまり目立つとなんかヤダし...
ルイガノのクロノやロケットはアメリカでは定番らしいけど、ちょっとエアロっぽすぎるなー

こういうのもあるらしい。うーん、キツい。
http://cgi.ebay.com/Aero-Cycling-Helmet-TimeTrial-Triathlon-Ironman-Carbon_W0QQitemZ160083184699QQihZ006QQcategoryZ42327QQrdZ1QQcmdZViewItem

トラックでよく使われてるこれなんかどうだろうか。Casco WarpII。
しかしCascoのヘルメット、他のも普通にカッコいいじゃないか!!
輸入してほしい。

うーん、やっぱり普通のヘルメットに、パールのレインヘルメットカバーでいいか....
昔の穴の少ないヘルメットとか、重そうだしな~

2/20/2007

シロモトさん!


あー....変な音がすると思ったら、なんでこんなとこが...熱で歪んだ? イモねじがスリップするようになった。また負荷ユニット交換か.....マグネットも痛んでるし.....うーん

2/11/2007

Calibrtaion of PT using "Poly-Tank method"

PowerTapは殆ど校正がずれない、経年変化がない、SRM Proよりずれない、と言われている。本当か。そもそも、皆そんなにチェックしてないだけじゃないのか。大きな衝撃が入ったとき等、結構心配である。それで、筆者もPTを購入してから時折チェックしている。

方法は、下記[1]、[2]が参考にできる。SRM公式サイトの方法([1])とPT用の「民間療法」であるStomp-test方式([2])がある。筆者は以前はStomp-test方式で行っていたが、この方法では不安定なウェイトのかけ方となり、安定した結果が得られない。そこで今は、[1]と[2]とを混合した方式(以下、ポリタンク方式)で行っている。
[1] http://www.srm.de/Online_Manual/SRM_English_Manual/PMCalibrate.htm
[2] http://midweekclub.ca/powerFAQ.htm#Q23

以下に、その手順を説明しよう。

図1 校正システムの全体構成


まず、このように装置をアレンジする。スタンドは適当に据わりの良い、安定したものを。ワイヤは対荷重の大きさをチェックして調達されたい。たとえば、チェーンとフックなどがチープである。

ここで、PTにトルク入力を与えるための、“Known-weight”....質量が分かっている「重り」の調達がキーである。この質量の誤差の範囲内でしか、PTのトルク測定値の誤差を確かめられない。

ここでは簡便性を重視して、ポリタンク(灯油缶18L、(株)千曲化成)に水を入れ、*ワイヤと合計*で13.6kgとなるように調整した。ただし、この「13.6kg」は家庭用体重計(HBF-351、オムロン)による測定。体重計の誤差、経年変化のため、あまり高精度かつ一環した結果は得られない。できれば、質量の真値から、常に誤差1%以下くらいにしたいところ。

より高精度を担保したければ、①用意した重りを、*最近*校正した秤で測定するか、または②質量の精度保障のある重りを調達する。①の場合、例えば郵便局の秤は定期的に校正されており、これを利用できれば質量の確認に有効である。②の場合は、トレーニング用ダンベルプレートで、十分な精度保証があるものを探す等。だが、そういった商品はなかなか無いようなので、やはり①がよいだろう。

また、ウェイトを何種類か用いて測定点を増やすのもよいアイデアである。なぜか? トルク入力に対するPT(やSRM)のトルク出力の非線形性を確認できるからである。bikeageさん(http://www.thebikeage.com/repairs.htm)ではSRMの校正に1、10、20kgの重りを使うそうだ。

図2 クランク部、ローテーション・ストッパー部の拡大


次に、測定前に駆動系を図2のようにセットする。クランクを地面水平(つまり、重りによってかかるトルクが最大になるようにする)にセット。後輪に適当な「棒」を突っ込んで回転を止める。ギアはアウター×トップ。だが測定点を増やすために、いくつかのギアの組み合わせを試すとよりよい。SRMの場合は、さらにクランク角度もいくつか試すことが推奨されている(上記[1])。

PTはトルクモード(上段のwatt表示部にカーソルを合わせ、「watt」が点滅するまで右ボタン長押し)にセット。すなわち、入力した重りに(正しく動作していれば...)比例する「トルク値」が上段に表示されるようになる。

さらに、ゼロオフセットを必ず行う。これはトルクモードにおいて、さらに右ボタンを長押し(3秒位)することで行われる。たとえトルク表示が「0」になっていても、ネガティブ・オフセットの可能性があるので、必ず行われたい。

さて、ここまでできたら、あとはPTの表示(トルク値)を読むだけ。測定値を、重りの質量・クランク長・ギア比から計算できるトルク値の推定値([2]に計算式あり)と比較する:
    Measured torque = (weight in lbs) × (crank length in mm)
               × (1 in/25.4 mm) × (cog teeth/chainring teeth)
質量・クランク長・トルク値の単位系に注意すること。PTのトルク値はlb-in表示なので、上式のように、質量はlb(オンス)・クランク長はin(インチ)に換算する必要がある。


....さて、皆さんの結果はいかに??

2/10/2007

Vo2 drift

この前買った「Hightech Cycling」の中に、A. Lucia、J Hoyos、J. Chicharroの書いた節がある。その中に、気になる記述があった。 本なのであまり転記できないが、要するに:

・最大下の運動中(20min@80%VO2max)、選手に一定パワー(エルゴメーターの出力)を維持させたとき、最初はType I Fiberが多く動員されている。しかし、時間とともにType I Fiberが疲労してくると、次第にType II Fiberが多く動員されるようになってくる。それとともに、酸素摂取量にドリフト(緩い増加)が見られ、選手の疲労が増していく。

・プロ選手はこの「ドリフト」の割合が小さい。つまり、プロ選手はType I Fiberの割合が多く、疲労開始が緩やかである。


これを受けた議論がちょっとだけここにあった。その締めくくりの一言は...まあ、そうですよね。
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From: Andy Coggan
Date: Sun, 21 Mar 2004 21:07:00 -0800
Subject: RE: HR and VO2 drift are real!

Dave Harris wrote:
> What type of training minimizes that drift, above and beyond
> the types of training most of us are already doing?

Nothing.
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why Armstrong can't sprint

http://groups.google.com/group/wattage/browse_thread/thread/7ad454392f76b8f
Wattageの昔のアーカイブより。スプリントパワーとTTパワーは両立するのか?
いろいろ面白いネタが含まれていたので、かいつまんで。


■筋肥大⇒ミトコンドリア濃度低下、毛細血管密度低下⇒LT低下
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From: Andy Coggan
Date: Wed, 30 Jul 2003 08:46:00 -0700
Subject: RE: why Armstrong can't sprint

Amit Ghosh wrote:

> > My gut instinct is that one could probably do a better job of
> > maintaining neuromuscular power than I have (e.g., think CTS "Power
> > Stomps"), but ultimately there must be some trade-off (e.g., title of
> > this thread), stemming mostly from LT-type training diminishing
> > short-term power (and not the converse).
> Why would this be ? Do you have a mechanism in mind ?

Yes - with increased chronic use (e.g., endurance training, electrical
stimulation), the tendency is almost invariably for muscles to become
slower contracting, and hence less powerful. At the extreme this is
mediated via changes in the type of myosin heavy chain that is expressed
(i.e., true fiber type conversion), but even short of that point there
are changes in ancillary proteins (e.g., myosin light chains) that tend
to diminish the speed of contraction (but also conserve ATP). It is
therefore difficult for me to picture how you could develop LT to its
absolute maximum, which probably requires an extremely high training
volume, without there being at least some decline in maximal
neuromuscular power. (Although again, one can probably maintain it
better than I have...for example, via maintenance/alterations in
recruitment patterns.) OTOH, I can't as easily picture a mechanism by
which training focused on increasing neuromuscular power would diminish
threshold power...although I suppose extreme hypertrophy, resulting in
increased diffusion distances and mitochondrial "dilution", might be
one. Mostly, though, training to sprint well probably negatively affects
LT power simply via neglect.
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■完全なmuscle type(遅筋⇔速筋)の変換は起こりえる。
 limited degreeというけど、10%も増えたらすごいんじゃないのか。
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From: Andy Coggan
Date: Wed, 30 Jul 2003 09:27:00 -0700
Subject: RE: why Armstrong can't sprint

Rick Simpson wrote:

> I also remember that you cannot change fiber type with
> training except for a small class of fibers in the muscle.

There is no question that with extremes of activity (i.e., chronic
electrical stimulation for 8-24 h/d), complete fiber type conversion may
occur. IOW, the genetic "programs" exist and can be activated. The only
real question is the extent to which such fiber type transformation can
be induced through voluntary activity...most people working in the area
now acknowledge that it is possible, albeit probably only to a limited
to degree (e.g., somebody born 50/50 might, through many years of
strenuous training, raise the percentage of slow twitch fibers to
60-65%).
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2/07/2007

Common Characteristics Of Successful Endurance Programs

http://www.coachr.org/common_characteristics_of_succes

その昔?、CogganがBTRのKirkさん(今年からTeam Toyota-Unitedの監督)とBTR Forumで喧嘩別れしたとき、議論の中で流れてきたリファレンス。
# そう、あれ以来CogganはBTRに書き込まなくなってしまった.....

KirkさんがどのようにToyota-Unitedを指導するのか楽しみ、というのはおいといて、Tim Gibbonsさんによる上記のレファレンスはなかなか面白い。

<<続く、予定>>
 

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