6/04/2006

Drivetrain friction... isn't it negligible?

チェーンリング側(SRMなど)で測定した出力とハブ側(PTなど)で測定した出力には,駆動ロスのため一般に数Wの差が生じる.ロスの大きさはどのような要因によってきまるのか.何らかの工夫で有意に削減できるのか.

(1) 同じチェーンラインなら,カセット側歯数が大きいほどロスが少なく高効率だった(効率差2~3%程度).チェーンライン,チェーンルブ(ウエット,ドライ含む)による有意な効率差は生じなかった.
http://www.ihpva.org/HParchive/PDF/hp50-2000.pdf
※この記事,共著にシマノも入っている.

(2) (1)のカセット側歯数大小による効率差に比して,チェーンテンションによる効率差の方がより大きい.さらに,チェーンテンションの高い領域では,カセット歯数大小による効率の違いは無視できるほど小さくなる.
http://www.ihpva.org/HParchive/PDF/hp51-2001.pdf

直感的にはチェーンラインやルブは結構影響しそうな気がしていたが,実はそうでもないらしい.
より大きなファクターはチェーンテンションで,これは小ギア同士の組み合わせの方が高くなる.
どうもファクターを分離して議論できていないような気がするが...

尚トラック競技者の間では,小さなチェーンリングだとトップスピードが伸びずらい,と言われているらしく,上記チェーンテンションの理論と一致しない.チェーンテンションの他に,チェーンスピードでも関係するのかな?

Human Power誌には他にも面白い記事がありそう.
http://www.ihpva.org/HParchive/PDF/

3 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

まいどです。
いつも鋭くてスンバラシイ内容のコメントありがとうございます。

さて、ギア比の話ですが、アワーレコードでも1Tか2T大きいスプロケットに超デッカいチェーンリングがチョイスされるのがずっと続いている傾向ですね。決して11×55ではなく。12×60どころか13×65まで持ち出します。

tarmac2006 さんのコメント...

ご来訪ありがとうございます.
同じチェーンテンションなら,大きなチェーンリングを使うほど(テンションの上昇とともに差が小さくなるとしても)効率は良くなる,で間違いないのだと思います.1~2Wの差でもアワーレコードでは重大問題なんでしょうね.
更に言えば,チェーンの銘柄による差も気になります(笑)

匿名 さんのコメント...

アワーレコード挑戦レベルまで行くといかにも何かやってそうですよね、チェーンも。ギア比同じのままメカロスを少しでも減少させるためわざわざ特大のチェーンリングを持ち出すくらいですから、何もしていないと考える方が不自然です。
銘柄含め何をしているのか、私もけっこう気になる点です。

 

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