10/30/2006

秋といえばやはり本

Block Training関連
CFのこのトピック,去年から続いてるなー.明確にブロックの優位性を裏付ける根拠は出ていないようだが.で,これが話題のDavid Morrisの本だな.買ってみようか.

Road Cycling
これはどうかなー まあいいか.

High-Tech Cycling

超定番,Edmund R. Burkeの“High-Tech Cycling”.実はまだ読んでません.すいません.すぐ買います.

Complete Medical Guide for Cyclists
Andy Pruittのこれも興味あり.うーんリストが伸びてきたな...
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(2006/11/2追加)
Greg Lemond's Complete Book of Bicycling
by Greg Lemond, Kent Gordis

Bicycling Medicine: Cycling Nutrition, Physiology, Injury Prevention and Treatment For Riders of All Levels
by Arnie Baker

10/26/2006

15~20時間/週あったら?

http://www.cyclingforums.com/t370453.html

SST(Sweet Spot Training)が最近はやり.
有酸素代謝系に的を絞ってTSSを稼ぎやすいのが理由の一つか.

OPに対する#12のコメント(by coggan)が面白いかな.
以下,上記URLより引用:
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Default Re: SST: Does less really equal more?

Quote:
Originally Posted by NM87710
I may have an opportunity to train 15-20hrs/wk next season so I'm wondering how the extra time might help me(if any) vs. a "compacted SST model" of 10 hrs/wk.

Sooooo, if you had 15-20 "free-time' hrs available what training would you do??

1) Bet The Farm on SST: focused SST effort 10 hours week(building CTL), eliminate L2 junk miles, rest

2) Stick One Toe in the SST Pool: Use a SST model as above, add more L2 for a total of 15-20hrs and BIG CTL.

3) Not So Fast I'm Old Skool: Use 20hrs/wk to build a tradition 8-12week "base" then start adding L3/L4/L5?

4) Others?


I'd take option #2, realizing that this will result in one of three things:

1) a clear improvement in performance ability,

2) no improvement in performance ability, or

3) a reduction in performance ability.

If the outcome is #1, fantastic, but even if the outcome is #2 or #3, you'll still benefit by learning more about your own personal optimal training load, specifically how much you can handle before you either plateau or break down. Note, however, that this is based on the assumption that you're in the sport for the long haul, and can afford to have a poor season if it results in better results down the road. Next year is not an Olympic year, though, so if you're going to roll the dice now's the time to do it...you don't want to employ an experimental training approach in 2008. (I'm really only half-joking here, as this is how the elite coaches and athletes think, and even if you're not aspiring to race at that level, it's still worth mentioning because it emphasizes the importance of long-term planning.)
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10/25/2006

Tube test

http://weightweenies.starbike.com/phpBB2/viewtopic.php?t=22537

すっかりおなじみ独Tour Magazine,待望のチューブ性能試験を敢行.

テスト方法(手順,使ったタイヤ)等が見えないので信頼度が不明だが,上記引用によれば下記の結果が.
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CRR (Speed 30km/h, the lower the No. the less W is to be used to overcome the CRR of tube & tire)

Latex 80g (Michelin) 23.9W
PUR 60g (Panaracer) 25.1W
Butyl 50g (Conti Supersonic) 25.9W
Butyl 75g (Hutchinson) 28.8W
Butyl 104g (Schwalbe) 32.1W
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本結果で注目すべきは:
(1) "PUR"(ポリウレタン)というのは,おそらくPanaracer R-AIRのことであろう.
これの評価結果は初めてではないだろうか.Latexとまではいかないが,ブチルより優位である.これはエコカー関連の方々が採っているデータの傾向(Latex<ウレタン<ブチル)と一致している.
(2) 軽量ブチルはノーマル(厚肉)ブチルよりよいが,80gのLatexにかなり負けている.ノーマルブチルをレースで使うなど問題外であろう(耐久性・修理性が問題になる場合を別として).


BTRの諸氏に当該資料が到達するのが楽しみである.

10/22/2006

参りました


せきなおカップ(注:主催者よりのコメントにより修正 2006/10/23)龍勢TT(第4回)に参加.

参加者各位おつかれさまでした.
ごちそうさまでした.
参りました.

今回はせきなお選手と会うことができた上,特別参加・コンドル選手の走りを間近に見ることができ有益であった.

コースは前半3kmがフラット,その後約6.5kmのヒルクライム,約700mの下り,最後に3.3km程の登り返しというプロファイル.

序盤よりコンドル選手,せきなお選手がオーバー300Wで引き,私には完全なオーバーペース.これに気がつきながらも,今回はあえて挑む姿勢であり,追走を試みる.
....
あえなく激坂の上で切れた.
後半はこの前半ハイペースが祟って,240W Avg.程度まで落ち込む.
ゴール後確認すると,全体で251W Avg.と八方HCあたりと比較して平凡.
あたりまえだが,自分のペースを守らなければ好結果は望めない.

参加者+Provisional Result(ゴール着順・敬称略):
 #1 コンドル選手 38.5min @290W Avg.
 #2 せきなお選手 39.0min
 #3 tarmac選手 40.1min @251W Avg.
 #4 OK田選手 41min?
 #5 T海選手 ?

過去の経験から,レース時はここから1分前後全体に速くなると思われる.

コンドル選手のポテンシャルをもってすれば36分以下も可能だろうが,今回は会場まで100kmほど自走済みであり,必ずしも脚がフレッシュとは言えない模様.
せきなお選手も後半まで食下がっていたようだから,やはり速い.
OK田選手はロードではSクラスの脚力を誇るが,今後はFTPの向上が優先課題か.
経験年数の少ないT海選手はこれから.

まだまだ,を認識する一日であった.

10/16/2006

すいません,トラックバックできません

当ブログはセンチメンタルなコンテンツは掲載しない方針なんですが,と言いつつ.

・私は走っているうちに「やつれてくる」感覚が好きです.これはレースに無縁の時代から変わりません.学校の遠足でも,後半やつれてきてからハイでした.これが原点のような気がします.
・一人で長距離走る方が,多数で走る(休めてしまう,人に合わせて休まなければならない)より好きです.レースでも,集団の駆け引きとかあまり興味ありません.時差スタートであればよいのに,と思います.
・パワーメータを手にして以来,休んでいるとリアルタイムに表示されるので,さらに集団走行がイヤになりました.
・最近は,やつれるまで走ってもトレーニング効果的には必ずしもプラスでないことが分かってきたので,ちょっと悲しいです.将来的には,やつれ放題系統(ブルベ,マラソン系?)に走るような気がします.
・レースで上位に来ても,平均パワーが低いとガッカリです.平均パワーが高くても,その割にタイムが出ていないとこれまたガッカリです.
・私は見るのも走るのもTTが好きです.TDFのDVDとかだと短く編集されていたりして悲しくなります.自分を選手に投影しているのだと思われます.
・私も(一応)チーム名名乗っていることありますが,ろくすっぽ練習会にも行かなければ,チームジャージももってないです.いろいろ拘束されるチームは御免です.

10/14/2006

平均パワーが同じなら休んでも同じ?

wattageでCogganがvaluable contributionだと言ってreferしていたので.
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Muscle Metabolism during Constant- and Alternating-Intensity Exercise around Critical Power.

6人の熟練アスリートが2種類/各30分のサイクリング運動試験を実施.2種類とも平均パワーは同じに設定してあるが,一方は一定パワー(@90%CP*),もう一方は30秒on/120秒offの可変パワー(on@158%CP,off@73%CP)を指示.

試験実施前後にアスリートの筋生検**を実施.2種類の試験で結果に大差はなかった.よって,ある時間の運動についてその平均パワーが同じならば,運動中にもがいても休んでも筋組織レベルの反応はだいたい同じと思われる.

*CP...Critical Power.FTPとだいたい同じと思えばよい.
**筋生検(Muscle Biopsy)....筋組織の直接採取らしい?
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lactateやpHは運動持続時間や体感強度(RPE)と深い関係があるようだから,例えば「30分間一定パワー(e.g., ヒルクライム)で平均250Wだせる人は,30分間可変パワー(e.g., クリテリウム)のレースでも平均250Wだせる」.

無 論,平均パワーが同じでも,もがいたときの最大パワーはまた別問題だから,実際の「速さ」とは一概に結びつかない.ただし,も がくパワーが平均パワーに対して大きい選手(i.e., スプリンター)は,もがけば速いが,もがいた後の失速も大きくならざるを得ないことに注意が必要だ.

これはまぁ,経験的によく知られていること(日本語では「地脚」などという...)と一致するというだけか.

尚, 先の記事で示したLydiardの講演によれば,スプリント力(≒anaerobic capacity)は トレーニングを積んでも(あるポイントからは)そんなに伸びないとされている.よって,クリテリウムに主眼を置くスプリンターと言えども,年次漸進的に強くなりたければ,平均パ ワー(≒aerobic capacity, critical power, LT)の向上に着目した方がよさそうだ.ヒルクライムも速くなって2倍おいしい.

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ちなみに,これでトレーニング効果も同じということになるか? もし今回の検査値(glycogen, lactate, PCr and pH)がアダプテーションのトリガーだとしたら,少なくとも筋組織のトレーニング効果も同じ? 多分違うな.

しかし120秒も休んでも同じっていうのは意外だなー.

10/06/2006

どうやって測ったんですか?

http://biketechreview.com/phpBB2/viewtopic.php?t=988&sid=5fba7987ee60e12c3ac4790f01c52697

Michelin によれば,タイヤのエアロドラッグは2~5W(条件不明,ただし20cなら小さく/23cなら大きく,低速なら小さく/高速なら大きく)程度であり,20c⇔23cの転がり抵抗の変化(約2W@40kph)に比して そんなに大きくないとの見地から,「よっぽど高速域で走る人でないと20cの意味なし」というマーケティングディシジョンに至り,20cはあまり作ってな いと.へー.

10/04/2006

Lydiard

他の業界に学ぼうシリーズ③:マラソン編.
http://www.freewebs.com/velodynamics/LydiardOsaka90.pdf
ちょっと古いが,いいテキスト.サイクリストにもランナーにも,アスリートにもコーチにも示唆に富んでいる.それに割と分かり易いと思う.

ランニングもローイングやトラックサイクリングと同じで,「変速機」の使えない種目というのは割り引いて考える必要はあるだろう.

というか,べつにランナーな人には当たり前なのか.リディアード式って良く目にする.
CogganもLydiardのファンで,いろいろなヒントを得ているフシがある.
うーん,やはりサイクリング業界は他のエンデュランス業界の肩に乗ってるなー.

ポイント:
(1) Anaerobic capacityはそんなに伸びない.Aerobic capacityは年々伸ばせる.
※Aerobic capacityは,Vo2MaxとLTの両方をさしている? Anaerobic capacityはMAODだと思う.

(2) Anaerobic capacityを使うような高速域についても,どれだけAnaerobic capacityを使うかはAerobic capacityの大きさ次第.

(3) トレーニングボリュームは距離より時間で測るべき.
※距離は能力(i.e., Aerobic capacity)によるのだから,当たり前っちゃー当たり前.

(4) Anaerobicトレーニングをやりすぎるな.
※マフェトンはこの辺をオーバーかついい加減にピックアップしすぎている.

(5) トレーニングは個人性の高いものだ.したがってコーチはアスリートが「何をすべきか」だけではなく「なぜそうすべきか」を説明できなければならない.

(6) Anaerobicトレーニングは3回/週,3.5~4週間でピークにもっていくことができる.またその後も週1回のインターバルセッションによって維持できる.
※よって,それ以上注力する意味がない.

(7)ヒルトレーニング期間では,週3回,15分~一時間のセッションを行う.
※これはCoggan的に言えばFT(LT, MLSS, OBLA)レベルのトレーニングということかな?
この前調べたボートのKurt Jensenのレベル"C"トレーニングの持続時間とも類似性がある.
 

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