10/14/2006

平均パワーが同じなら休んでも同じ?

wattageでCogganがvaluable contributionだと言ってreferしていたので.
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Muscle Metabolism during Constant- and Alternating-Intensity Exercise around Critical Power.

6人の熟練アスリートが2種類/各30分のサイクリング運動試験を実施.2種類とも平均パワーは同じに設定してあるが,一方は一定パワー(@90%CP*),もう一方は30秒on/120秒offの可変パワー(on@158%CP,off@73%CP)を指示.

試験実施前後にアスリートの筋生検**を実施.2種類の試験で結果に大差はなかった.よって,ある時間の運動についてその平均パワーが同じならば,運動中にもがいても休んでも筋組織レベルの反応はだいたい同じと思われる.

*CP...Critical Power.FTPとだいたい同じと思えばよい.
**筋生検(Muscle Biopsy)....筋組織の直接採取らしい?
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lactateやpHは運動持続時間や体感強度(RPE)と深い関係があるようだから,例えば「30分間一定パワー(e.g., ヒルクライム)で平均250Wだせる人は,30分間可変パワー(e.g., クリテリウム)のレースでも平均250Wだせる」.

無 論,平均パワーが同じでも,もがいたときの最大パワーはまた別問題だから,実際の「速さ」とは一概に結びつかない.ただし,も がくパワーが平均パワーに対して大きい選手(i.e., スプリンター)は,もがけば速いが,もがいた後の失速も大きくならざるを得ないことに注意が必要だ.

これはまぁ,経験的によく知られていること(日本語では「地脚」などという...)と一致するというだけか.

尚, 先の記事で示したLydiardの講演によれば,スプリント力(≒anaerobic capacity)は トレーニングを積んでも(あるポイントからは)そんなに伸びないとされている.よって,クリテリウムに主眼を置くスプリンターと言えども,年次漸進的に強くなりたければ,平均パ ワー(≒aerobic capacity, critical power, LT)の向上に着目した方がよさそうだ.ヒルクライムも速くなって2倍おいしい.

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ちなみに,これでトレーニング効果も同じということになるか? もし今回の検査値(glycogen, lactate, PCr and pH)がアダプテーションのトリガーだとしたら,少なくとも筋組織のトレーニング効果も同じ? 多分違うな.

しかし120秒も休んでも同じっていうのは意外だなー.

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

経験的に知られている「スプリンターは生まれてくる」ってやつですね、もろに。

tarmac2006 さんのコメント...

スプリンター型が地脚型に近くなる(キャリア後期のジャラベールのように...)例はあるみたいですが,逆は聞きませんよね.

Hunter&Coggan本にも書いてありましたが,スプリントが元々貧弱な人は,(レースもトレーニングも)TT指向を極めた方が得策って思います.

 

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